UTQG2010/12/25 09:46

対米輸出タイヤにはサイド部分に
「UTQG(Uniform Tyre Quality Grading)」の各表記があります。

1.TREADWEAR(トレッド摩耗): 摩耗寿命。
2.TRACTION(トラクション): ウエット条件での制動能力
3.TEMPERATURE(耐熱性): 耐発熱性及び熱発散性

となっています。

今回のJAFの公示でタイヤが縦溝の有無で区分されましたが
指摘された通り、色々な矛盾が出ています。

今後何らかの追加基準が必要であると誰もが感じていると思います。

そこで、このUTQGの「TREADWEAR」を利用できないか?を考えました。

色々と調べてたところ、概ね下記の様です。

・アドバン ネオバAD08 180
・ダンロップ Z1スタースペック 200
・ブリヂストン  RE11 180
・トーヨー R1R 140
・フェデラル 595RS-R 140
・クムホ V700 50

国産Sタイヤは概ね50~80程度なので、
縦溝規定に加えてTREDWEAR140以上とすれば
かなり上手く区分出来そうです。

ただ、問題は対米輸出していないタイヤには
この表記が無く、同じブランドでもサイズによっては
表記の有無が異なる場合があることです。
(純正装着タイヤにも表記が無いものがありました。)

また、この数値は各タイヤメーカーが自主的に申請しているので
営業政策により数値が変わる可能性があります。
(アメリカでの訴訟対策の為に、あえて数値を低くする傾向があるようです。)

この規格を規則として使用するには、
各タイヤメーカーの協力が必須となりますが、
十分検討する価値はあると思います。